上海一まともなラーメン屋「千客面来」OPEN!

光デパートの地下に日本経営のちゃんとしたラーメン屋ができました。昨夜、今日のランチと2日連続で行きましたが、味は今のところ上海一まともでしょう。今までも日本料理屋や焼き鳥屋でラーメンはありましたが、ここまで「普通に」日本と同じラーメンが食べられるラーメンは上海初でしょう。
Japanese noodles in Shanghai


しかし、完全に日本と同じラーメンの味を上海で再現しているのにも関わらず、こちらの千客面来には非常に残念な点があります。
恐らく経営者の方は、中国のサービスの現場をよく知らずに店を出したと思われます。その結果、40-50席の店内に対してフロア係の女の子を10人近く揃えるも、オーダーが紙伝票一枚のシステムなので、店内の注文システムは完全に崩壊しています。それは、新開店ゆえ、またはランチ時の忙しさゆえではなく、システムの設計ミスです。
確かに地方出身者を10人雇っても日本人1人の給料と同じです。しかし、人を揃えれば店内が回るということは中国では絶対にあり得ません。そして、日本的な感覚で40-50席の小さな店なら紙伝票で十分だと思うでしょう。その結果、10人が10人誰も1枚の伝票に責任を取らないものですから、店内の混乱ぶりは滑稽の極みです。事前にシミュレーションしていれば、すぐに分りそうな落とし穴なのに。


とにかく、店内の至る所でお客さんが怒っています。今日の右隣りのお客様は2杯ラーメンを注文して、1杯目と2杯目のラーメンは20分の時間差で来ました。そして、食べ終るまで更に20分経っても餃子が出て来ずに怒って出て行きました。左隣のお客様は30分待っても何も出て来ず、文句を言うと、やっとコーラが出来ました。30分待って文句言ってコーラ1缶です。
そういう私も、同僚の頼んだラーメンは15分で出来ましたが、私は30分経っても出て来ません。30分の間に複数のフロア係りが私の伝票を確認しに10回は来ました。10回確認する度に「もうすぐです」と言うだけで、出て来ず。
結局、私がキッチンまで行って、奥の責任者っぽい人に文句を行って、やっとラーメンが出てきました。たぶん文句を言わなければ、1時間経ってもラーメンが出て来たか怪しいものです。


せっかく、中国式の味千垃麺ではなく本物の日本のラーメンの味を上海へ伝えることができる店が出来たのに、そのサービスの悪さにゆえに中国のお客様が怒って出ていくことを見るのは悲しいことです。なんとか、大至急、店内のシステムを見直して、今後も中国のお客様に日本の本物のラーメンの味を伝えてほしいものです。
ぜひ、日本式ラーメンの味と共に日本式接客も中国のお客様へ伝えて欲しいものです。


追伸:今夜もここで食べました。昨夜と今日のランチと夜と3連荘です。今夜もお客様は麺が出てこないと怒ってました。ここで食べるコツは10分経った時点で店員に遅いと文句を言うことです。そうすると比較的スムーズに麺が出てきます。15分以上経って出てこない時には、忘れられていると思ってほぼ間違いないでしょう。