梅雨の上海

一見、高層ビルが立ち並び最先端の街になったようの上海ですが、その足元のインフラは非常に弱い。上海の中心部のインフラは第2時世界大戦前に英国人・フランス人が敷設したものが長く使われており、90年以降になって初めて政府がインフラの整備に本格的に乗り出したらしい。
しかし、下水処理といっても高度な汚水処理は行われず、放流口近くで簡単な処理*1が行われた後、長江に排出される。結果、ほとんどの汚水物質は東シナ海に流れ込み、海の浄化能力に委ねられることになる。
てか、それを「ただ捨てているだけ」とも言うのだけど。
Sawage in Shanghai, Beijing, Tokyo
(注:上海の処理率49.4%のうち大半は1次処理のみで、高度な汚水処理は行われていない。つまり、半分はザルを通って海へ、残りの半分は直接海へ)


話は逸れましたが、最近、梅雨が続く上海ではよく雨が降ります。そして、大変なのは雨が降ると街中が水溜り!!になるのです。
しかも、説明したように下水がほとんど処理されず、街中で建設工事が進行していて、普段から路上がゴミ箱に近いので、その溜まる水に何が潜んでいるのか分かりません。くれぐれも幼い子には近づかないようにしてください。雨の日は決して外で水遊びしないように!


こういう時は家でヒッキーが正解。

*1:ザルが設置されているだけ?