久しぶりの青島、変わりゆくけど変わらない中国

昨年は毎月のように出張していた青島。寒い冬が過ぎて久しぶりに出張して来ました。今年初です。
そして、飛行機から降り立った青島空港の趣はまったく違っていました。
Qingdao airport new termial
どうやら、国際線と中国東方航空の国内便だけは新しいターミナルに移ったようです。
そういえば、遠くから見た青島空港の形は以前から双翼になっていましたが、左翼しか使われていなかったですね。やっと右翼も稼動したということでしょう。
北京も今月行って来ましたが、新しいターミナルが開通したようです。
上海の浦東もそのうち新しいのが出来るとやら。


何でもどんどん変化してゆく中国。
「あっ!」と言う間もない程、もの凄い速さで建設されてゆく高層ビル。
増殖していく、五つ星ホテル、高層マンション、オフィスビル、デパートの群れ。
etc。。。


と、これらを遠めに見ていると中国の凄まじい発展の力を感じ、
外国にいる者なら間違いなく中国の経済発展を脅威に感じてしまうことでしょう。
そして、それに吸い寄せられ、世界中から中国(特に上海、北京)へ押しかける外国人、外国マネー。


ここまでは非常によくある話ですが、では、実際に中国に住んでいる者として言わせると、
「中国ではなんでも遠くから見るとまともに見えるとけど、近づいて見ると全てボロボロか壊れてる」


。。。はい、以上です。
これが実際で、これ以上の脅威は何もありません。
中国で一番発展している上海に住んでいても、この国が見かけのみならず中身も伴って海外の先進国と肩を並べるまでに、
最低10年、15−20年ぐらいは掛かるというのが肌身で感じる実際。


個人的な例を挙げるなら、私は2006年築、駅前徒歩1分、38階立ての高級マンションに住んでいますが、
外から見た感じは、非常に立派、高級感あり、ちょっとだけ自分がセレブになれた感じが出来る、ですが、
住んでみると、日本的な感覚で言うと1980年代築のオンボロ。
正確には、”年月から来る老朽化によるオンボロ化”ではなく、”完成したその瞬間から壊れている”、
または”何かが最初から間違っている”。
例えば、
・風呂場の窓は閉まりません
→全身全霊で閉めればなんとかはまるのですが、そうすると今度は開きません
・お湯がまともに出ません。すぐ湯沸かし器がエラーで止まります。
→一人でシャワーしている時に湯沸かし器が止まると発狂できます
・備え付け家具の立て付けの悪さ
→多すぎて列挙できません
etc。。。。
もう止めときます。辛いから。
こっち長く住んでいる者の常識ですが、良い物件を探すなら、新築ではなく日本人が立ち退いた後の物件。


とにかくそんな感じです。この国は未だ。
外だけそれなりに綺麗に作って、近づいて見ると何も無い。
だから、中国を脅威に思う必要はまだまだありません。
この国とは、自分が”本物”を教えてあげるぐらいの気持ちで、気軽に付き合ってやってください。