隣の庭の芝は青く見える

という言葉は、人の性(さが)をよく言い当てていると思った。少なくとも私にはずばり。
日本で生活をしていた時は外国での生活が良く思えた。アメリカに行くと、アメリカのとりあえずなんでも大きいことや、午後5時には会社の駐車場が仕事帰りの車で渋滞になる生活スタイルに憧れたものだ。そういえば、向こうで長期出張中に金曜日の午後3時からゴルフに誘われて行ったこともあった。
でも、アメリカでの出張が長くなるとアメリカはすごく退屈なところだと気が付き、やっぱり東京が自分にはいいなと思ったりした。
そして、ニュージーランドへ行く前は、どんな素晴らしい国なんだろうと期待していた。事実、素晴らしい国だったがすごく退屈な国でもあった。さらに仕事が無い。まさにオセアニアにあるプチ・ヨーロッパ。
で、結局、ニュージーランドにいる時にも他の国がよく見えたものだ。
そして、上海へ。今、世界中から注目されている中国、そして上海。今の上海はどんなエキサイティングなんだろうと期待を膨らませて来たが、現実は相当違った。かなり違う。
そして、今また中国以外の他の国が良く思える。今はシンガポールでの生活もいいな、などと思ったりする。

・・・、困ったものだ。
どうやらこの性はnever endingらしい。