Auckland Blackout その後

結局、Auckland Blackoutは午後1時過ぎから徐々に回復していき、午後3時過ぎにはQueen St.のほとんどの店が営業を開始できたようです。今日は多くの人にとって、遅いランチとなったことでしょう。
今日のBlackoutの規模はAuckland全域に渡っており、なんと↓の衛星写真の下半分が完全に電力を失っていました。
Auckland Blackout Area
さらに驚くべきはその原因で、「今朝の強風により一本の送電線が切断されたため」だそうです。
下の写真に写る垂れている一本の送電線が本日の犯人だそうです。


なんとも弱々しい送電線です・・

人口の少ない国ですのでもともとインフラが弱いことは承知していましたが、たった一本の送電線切断により上記の広範囲に渡って電力が遮断されたことには、正直驚きました。さすがに6時台のニュースキャスターも「これは"Embarassing"」と言っていました。
逆に今回の騒動で関心したことは、人々が非常に落ち着いて行動していることでした。道路でも渋滞こそひどかったですが、警官による交通整理が無い交差点でも人々はマナーを守って運転しており、なんとか機能していました。
日本では日頃から切羽詰っているせいか、このような状況になるとすぐに慌てたり、怒鳴りだす人もいますが、こちらはみんなのんびりして日常に対する余裕を非常に感じました。
さて、本日の騒動のダイジェストを4分程度にまとめましたので、どんな感じだったのかぜひご覧ください。
http://masayuki.com/blog/videos/060612_blackout_news.flv

Aucklandに長く住んでいる日本人の方と話す機会がありました。聞くと1998年頃にも同じ規模の大停電があり、その時には復旧まで6週間かかったそうです。「6週間仕事できずにあの時は大変でしたよー。今日はすぐに電気が戻って良かったですねー。」と余裕の笑顔でした。