Aucklandのオタク事情

Auckland住人なら誰もが知るAotea Square *1という一角があります。簡単に説明しますと、シネマコンプレックス、カフェやレストラン、ゲームセンター、ファッション関連が入ったビルがあり、その隣の広場では毎週末になるとマーケットが開催されています。あと、コンサートなどが催されるAuckland Convention Centreも隣に立っています。

さて、そのビルの中に非常に興味深い店を発見しました。店外のディスプレイからしてこんな感じです。私はとてもココをスルーできませんでした。


さらに店に入ると、壁一面にガンプラが並んでいます。ものすごい量のガンプラです。広角28mmのデジカメDMC-FX01で撮影しますが、とても全てのガンプラを写しきれません。実際には写真の左右にもこれの数倍規模ののガンプラが展開されています。圧巻でした。今時、日本でもこれだけのガンプラを揃えている店は多くないはずです。

恐ろしいことに壁面だけでは収まらず、店内至るところの床にも山積になっています。よく見るとジオン旗も売られていますが、New Zealandで誰が買って、そして何に使うのでしょうか?やはり、ジオン旗をヨットに取り付けて大海原に繰り出すのでしょうか。そして、ヨットの名前はムサイ *2とか。

ちなみに萌え系もしっかり取り揃えております。

アニメDVDもなかなかの品揃えです。頭文字Dエヴァンゲリオンガンダム、etc

店の奥にはカードバトルするためのスペースもあります。平日午後でしたが、熱いカードバトルが繰り広げられていました。

しかし不思議なものです。ガンプラのラインナップは一年戦争から最新のガンダムに至るまで全て揃っていました。さらにはビデオ作品のみのレアなシリーズものまで本当に完璧に揃っていました。ガンダムのアニメ放送がないこの国でなぜそこまで拘る必要があるのでしょうか。誰が、どのように作って、そしてどうしているか非常に興味深いところです。私の勝手は想像では、この国ではガンダムのストーリーよりもガンダムの造形美がオタクの心を掴んでいるように感じました。ちなみに書店でガンプラの専門誌を見かけたことはまだありません。

週末の夜にAotea Squareに来た時のことですが、何気なしに同じ店を覗いてみると、店自体は閉まっていたのですが、店内にはNZオタク達が20〜30人ほど集まっていまして、築地の魚市のような熱気でカードを競っているように見えました。そのように見えただけで、実際に何をそこまで熱くなっていたのか私は怖くてそれ以上観察できませんでした。

*1:手元のガイドブックでは「市民憩いの場」と表現されています

*2:すぐに撃沈されそうですが・・